今度のロボットはおじいちゃん!?~映画「ロボジー」~

今度のロボットはおじいちゃん!?
~映画「ロボジー」~

今まで数多くのロボット映画が製作されてきましたが、中に人間が入ったロボットはいなかったのではないかと思います。しかもただの人間ではなくおじいちゃんなのです!そんな前代未聞のロボット映画「ロボジー」についてと、その出演者であるミッキー・カーチス、吉高由里子についてまとめました。

映画「ロボジー」のストーリー~後編~

ストーリー後半(ネタバレ)

重光と孫

重光は、娘夫婦の家を訪れていました。相変わらず孫たちは自分に興味を示さず、冷たくされる重松。しかし孫たちもまた、世間と同じくニュー潮風に夢中だと知ります。たまたま次のイベント会場が、孫の家の近くであることを知った重光は、自分はニュー潮風の知り合いだといい、イベント会場に娘と孫を呼んでニュー潮風に会わせる約束をするのでした。イベント当日、待ち合わせ場所でニュー潮風を待つ孫たち。しかし約束の時間になってもニュー潮風は現れません。実はイベントが盛況のあまり、待ち合わせ時間に間に合わなかったのです。孫たちは、またおじいちゃんに嘘をつかれたと憮然として帰って行きます。その時やっと待ち合わせ場所についた重光は、孫たちの背中を必死で追いかけます。しかし追いつくことも出来ず、息を切らし、思わずニュー潮風のマスクをとってしまうのです。バレてしまったと焦る重光の前に、同時に開催されていたコスプレイベントの参加者たちが歩いてきます。その中にはニュー潮風のコスプレをした人もいました。彼らは重光も参加者の一人だと思い込み、一緒に打ち上げに行こうと誘ってきます。タクシーに一緒に乗り込み、ニュー潮風のコスプレイヤーと仲良くなった重光。駅前でコスプレイヤーたちと別れ、そのまま孫の家へと急ぎます。インターホンのモニターに映るニュー潮風。孫たちは大好きなニュー潮風に大興奮です。色紙に自らサインをし、孫を両脇に抱えて記念写真を撮る重光。途中でマスクを脱ごうと手をかけますが、思いとどまります。ニュー潮風のままタクシーに乗って帰っていく重光に、孫たちは最後まで手を振って見送っています。孫二人と撮った写真は重光の宝物となりました。

葉子の就職活動

木村電器の3人は、大学生との講演会で得た情報を頼りに、ニュー潮風を完成させようとイベントの合間を縫って研究に励んでいました。一方葉子は、大学4年生で就職活動の時期です。すっかりニュー潮風の虜になっていた葉子は、木村電器に就職しようと考えていました。木村電器の説明会にやってきた葉子。そこでばったり3人組に出会います。3人は葉子が木村電器に入社しようと考えていることを知り、彼女が木村電器に入社してしまったらニュー潮風の嘘がばれてしまうと慌てます。帰り際の葉子を追いかけた3人は「君、ロボットには全然向いてないと思うよ」という冷たい言葉をかけるのでした。葉子は落ち込み、泣きながら帰路につきます。今まで集めたニュー潮風グッズも次々に捨ててしまいます。ふと、PCの画面を見ると、ニュー潮風が葉子を助けてくれたときの映像が映ります。アップになるニュー潮風。その頭には1本の毛がはみ出ていました。中に人間が入っていることに気付いた彼女は、テープをくれた地元テレビの記者・弥生に連絡を取ります。

ニュー潮風の「人間」疑惑

ニュー潮風に人間が入っているのでは?という噂は、既にスポーツ新聞などに取り上げられ始めていました。葉子は弥生にカメラを借り、真実を暴くために木村電器の3人をストーカーの如く追い掛け回します。すると、木村電器のワゴン車に乗り込む重光の姿を発見。しばらくするとワゴン車からはニュー潮風が出てきます。イベントを終えたニュー潮風がワゴン車に入ってしばらくすると、今度は重光が出てくる・・・。その様子をばっちりと写真に収める葉子。しかし、中々決定的な写真は取れません。夜になると葉子は、重光の家を張り込みます。ゴミ捨てに出てきた重光を激写しようとしますが、重光に気付かれてしまいます。慌てて逃げようとする葉子は思わず車道に飛び出してしまい、車に轢かれそうになってしまいます。それを助けたのは重光でした。それは奇しくもニュー潮風が葉子を助けたときと同じ状況でした。正体を暴いてやろうという葉子の気持ちには少しづつ変化が現れます。しかし、そこへ葉子を心配した弥生が様子を見にやってきます。弥生は葉子が撮った証拠写真を手に、重光の家へと乗り込みます。弥生は、ニュー潮風「人間」疑惑がもはやスポーツ新聞の域をでて海外でも騒がれており、数日後には木村電器で釈明会見が開かれることが決まったを伝えます。弥生は重光に、会見で全てを話して欲しいと懇願して去っていきました。

記者会見

数日後、木村電器では記者会見が開かれようとしていました。真実を知らない社長は自信満々ですが、3人組はソワソワと落ち着きがありません。一方葉子は、ロボット研究部の同級生から茶封筒を渡されます。木村電器の人が訪ねて来て、預かっていたのだと言うのです。その中身は3人が研究を重ねて書き上げたニュー潮風の図面でした。ロボット工学に真面目に取り組む3人の気持ちを理解した葉子は、記者会見会場へと走り出します。そのころ会見場では、ニュー潮風は出てこないと説明を受けた記者たちから、どうやって証明するのかと質問攻めにあう3人がいました。裏の非常階段では重光がニュー潮風を装着し、用意した原稿を読む練習をしています。葉子がやっと木村電器に着いた頃、得意の踊りを披露しながら会見場にニュー潮風が登場します。会場は大いに沸き上がります。そんな中弥生は真っ先にニュー潮風へと歩を進め、マスクに手をかけようとします。それをよけようと後ずさるニュー潮風。追いかける弥生。逃げるニュー潮風は窓際まで追い詰められ、遂に階下に落下してしまいます。凍り付く会見場。階下に降り、多くのカメラが見守る中でニュー潮風に駆け寄る3人。そこには重光のニュー潮風ではなく、まぎれもないロボットのニュー潮風がバラバラになっていました。実は重光は、弥生の手から逃れるふりをして、こっそりロッカーに隠しておいたダミーのニュー潮風を窓から落としていたのでした。ニュー潮風の破片の中に、いつかのコスプレ会場で重光が仲良くなったコスプレ工房のラベルを見つけた3人は、泣きじゃくるふりをしてそれを隠すのでした。

1年半後・・・

ニュー潮風ブームから1年半後、重光は老人会の演劇に出演していました。娘夫婦と孫たちが見守るなか、一言しかないセリフを言い終えて満足げな重光。一方3人組は、木村電器に入社した葉子と4人で開発したニュー潮風2号を、1週間後に控えたロボット博を前に地元のケーブルテレビに紹介していました。ランニングマシンに乗り、軽快に走るニュー潮風2号でしたが、段々とスピードが上がり、遂には窓の外へと吹き飛んでしまいます。そのころ、重光は孫二人とニュー潮風が撮った写真を観ながら眠りにつこうとしていました。布団を敷いて電気を消したところでピンポーンとインターホンがなります。玄関の扉を開けると、そこには木村電器の4人組が泣きそうな顔をして立っていました。その手には無残な姿となったニュー潮風2号の首。もう一回お願いしますという彼らに、重光はにっこりとほほ笑み返すのでした。